音楽と数学と文様

透き通って硬質な、「仕組み」のある美しさ

「音楽」「数学」「文様」の間には深い関連性があると思っています。なのでそれらについて思うことを書いていく予定のブログ。
数学について、幾何学文様について、結晶構造について、アクセサリー作りその他いろいろものづくりについて、その他いろいろ、など。
とは言っても全然関係無さそうな好きな本のこととか日々のこととかもあれこれ書く予定です。自作アクセサリーの写真なんかもアップしてく予定です。
あと、大学は一応心理学系だったのでそういう話もいろいろ書きたいです。

何れ菖蒲か杜若

さて、自作アクセサリー情報です。
こちらも前の案件でご一緒した方へのプレゼント用として作成しました。
(この写真もプレゼント後ご本人に撮影していただきました。すみません…)

 

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これも、私が作るものにしては小ぶりな方なのです。一応…。


さて、こちらのアクセサリーを差し上げた方をRさんとしまして、Rさんの最初の印象は「儚げな感じの女性」でした。
とてもほっそりしていて色白で、静かで控えめで優しい印象の方でした。
声を荒げて何かを言ったりする姿が想像できないタイプの方ですね。
まあつまり、私のような声がデカくてアクセサリーもデカくて何かとふてぶてしい女とは全然タイプが違ってる方です。

落ち着きがあって、丁寧で。
静かに頼れるタイプ、みたいな印象でしょうか。


Rさんを見ていて私の中に浮かんでくるのは、まず「紫・青・緑」という色合いでした。
それも、明るくパキパキーとしたものじゃなく、少し落ちつた色調の方の「紫・青・緑」でした。

 

そして更に、花のイメージも浮かんできました。
「あやめ」「花菖蒲」「杜若」と言った花々です。
こういう花の雰囲気が、私からみてRさんのイメージにぴったりでした。

派手な感じとは違うけど、芯があって美しい、凛とした花。

私から見て、Rさんの印象はそんな感じだったのだ思います。


…Rさんという女性の雰囲気のイメージ、伝わりましたでしょうか…。

で、そのイメージをわたし流にアクセサリー化したものがこの作品なのでありました。


「あやめとか花菖蒲とか杜若とかより全然派手だろーが!」というご意見もあるかも知れませんが…。
いえあの、私のデフォルトが派手派手アクセサリー系なので、私というフィルターを通して表現すると例えばこんな感じになる、ということでございます。ははは。


使用しているのは、天然石はラベンダーアメジスト(丸い薄紫のビーズね)と、紫・緑・青系のスワロフスキーとかシードビーズとかです。
もう最初から「アメジスト使う!」って感じでしたね。Rさん用アクセサリーの場合。他に何がありましょうか、という感じ。

 

そして、スワロフスキーで特に重要だったのは「エリナイト」という色名のビーズです。
この「エリナイト」は、パキパキと元気な明るい緑じゃなくて、落ち着いた色調の緑です。少しくぐもった感じの緑といいましょうか。
もうこの色が「Rさんにぴったり!」と最初から思っていたのですよねー。なので嬉しく使わさせていただきました。

 

私は自分用に作る場合は、どの色の場合でもかなりはっきりした色調のものを使う場合が多いのです。対比によってそれぞれの色を際立たせるというか…。
なんか、そういう感じが合っているのですよね。自分用の場合。
なのでこの「エリナイト」を使用する機会が中々無く…。綺麗な色なのに使えない葛藤があったりしました。

 

なので、そういう意味で今回は嬉しかったですね。「やっと思いっきりエリナイトが使えるよー!うれしー!」という感じで。

 

人様用のアクセサリーを作るのには、そういう楽しみがあるのです。
「私は自分用にはこういうの作らないけど、この人用だったら作れる」みたいなのが確かにあります。
そうやって自分の幅が広がってくのは嬉しいです。

 

あと「パープルベルベット」という色名の、かなり濃い紫色のスワロフスキーもアクセントとして効いている感じです。
パープルベルベット、すごく綺麗な色なんですよねー。気品がある深い紫色です。名前の通り高貴な肌触りさえ感じるような…。このネーミングは凄いですな。

 


そんなこんなで、わたし流の「儚げな・芯がある・凛とした」を表現したアクセサリーだったのでした。
「全然儚げじゃねーし!」みたいなツッコミが入りそうな気もしますが、すみません、わたし基準では「儚げ」な感じなのですよ。これでも…。

 

それにしても、やっぱりアクセサリー作りは楽しいです。
自分用でも。人様用でも。
人様用の場合、本当に自分用の時には出てこない発想が出てきたりするのでそれもまた楽しい。
どちらの場合も、本当にいろいろなプロセスが興味深い。

 

イメージが浮かび、それに合う色・石・ビーズを選び、それらを組み合わせていく…。
本当に、何かと興味が尽きないプロセスなのであります。
どこまでも深く探求できる。


色と形を組み合わせて、どんな世界を構築するか。
そういうことを考えて実装していくことが、私はとても好きみたいです。
これからも、そういうこと探求していきたいなーと思っております。

 


※「何れ菖蒲か杜若」とゆーのは、こーゆー意味だそうです。

【読み】 いずれあやめかかきつばた
【意味】 いずれ菖蒲か杜若とは、どちらもすぐれていて、選択に迷うことのたとえ。

こちらのサイトに載っておりました。
http://kotowaza-allguide.com/i/izureayamekakakitsubata.html